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みなさまは「赤帽」をご存じだったでしょうか?
我々の日常生活に欠かせない存在であるにもかかわらず、意外と知られていないのがこの「赤帽」というもの。
このページにたどり着いたということは、「赤帽」に少なからず興味があるのではないでしょうか?
今回はそんな赤帽について徹底的に解説していきます!
仕事内容から開業の方法・流れ・初期費用についてや、メリットや収入、注意点についてまで一挙に見ていきましょう!
そもそも赤帽とは?
ではまず、そもそも赤帽とはどういったものなのかというところから確認していきましょう。
赤帽とは、「全国赤帽軽自動車運送協同組合連合会」という正式名称の略で、1975年に発足しました。
これはひとつの会社というわけではなく、独立した個々の軽貨物事業者たちが集まってできた組織・組合のようなものです。
日本全国にこの赤帽は存在していて、協同組合は51個、事業所などはおよそ180個もあります。
赤帽の仕事内容
おもな仕事内容は、指定の車両を使っておこなう配送などです。
配送をおこなうものは、食品から雑貨、さらには引越しまでさまざまな種類があります。
赤帽の引越しが一番活躍する場面は、短い距離での引越し・大型トラックなどが余裕をもって駐車することが難しい状況での引越し・単身で荷物がそれほど多くない場合の引越しなどがあります。
このような引越しのほかにも、雑貨などはルート配送という、あらかじめ決められた道順に従って配送をおこなう方法で運搬したりします。
このルート配送は、一度道を覚えてしまえば、その後は配送がしやすくなったり、効率が良くなって早く配送ができるようになるといったメリットがあります。
ですが一方で、荷積み荷下ろしは自分でおこなわなければいけないことが多いので、その分時間がかかってしまうというデメリットもあります。
赤帽の始め方|開業方法
赤帽の仕事内容が分かったところで、次は赤帽の始め方、つまりは「開業」の方法・流れについて解説していきます。
順番としては以下のようになっています。
- 組合事業説明会
- 組合への加入申し込み
- 運輸支局申請書類の提出
- 組合への加入手続き
- 研修会
- 車両の契約
- 「赤帽」開始
大まかな流れがわかったので、続けてひとつずつ詳しく解説していきます。
組合事業説明会
組合ごとに開かれるこの説明会では、赤帽という組織やその仕事内容、始めるにあたってかかる費用、開業に至るまでのいろはを気のすむまで聞くことができます。
組合への加入申し込み
続いての段階では面接がおこなわれます。この面接では履歴書・定められた申込書が必要です。
面接に合格したら、次のステップの書類作成のための指導が受けられます。
運輸支局申請書類の提出
さきほどの指導に従って書類を完成させたら、赤帽の組合職員の方と一緒に、その書類を運輸支局へと提出しに行きます。
提出をした日には聴取があり、許可が下り次第、赤帽として働くために必要な営業(黒)ナンバーがもらえます。
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組合への加入手続き
加入するための手数料などをこの段階で払います。
研修会
業務を始めるまでの期間におこなわれるこの会では、組合事業説明会とは異なり、「開業後」のことについて学んでいきます。
車両の契約
赤帽として仕事をしていくうえで欠かせない「赤帽者」と称される車両の購入に関する契約をします。
「赤帽」開始
「赤帽者」が納車され次第、「赤帽」としての仕事が始まります。
赤帽にかかる費用
続いて、赤帽をやっていくうえでかかってくる費用・コストについて解説していきます。
赤帽の初期費用
まず、おもに開業のときにかかる初期費用についてですが、大きく4種類あります。
- 加入金・・・・・275,000円
- 書類作成料・・・55,000円
- 出資金・・・・・50,000円(脱退するときに帰ってきます)
- 車両購入・・・・1,300,000円
赤帽車の価格は種類によって違います。さらに、その他の費用は組合ごとに異なってくるので、自分が希望する組合に確認することは必須です。
というわけでこれら開業時にかかる金額の合計は、おおよそ170万円です。
仕事でこの金額の元が取れるようになるまで、たいていの場合何か月かはかかります。くわえて、仕事の給料が支給されるのはすぐではありません。
なので、赤帽を始めるには少なからずまとまった貯金が必要になります。
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赤帽のランニングコスト
ランニングコストとは維持・管理のための費用のことですが、こと赤帽に関しては大きく月ごとに2つあります。
- 組合賦課金・・・・・およそ15,000円
- 斡旋手数料・・・・・10%~15%
このほかにも無線使用料などがあり、月に決まっておよそ2万円ほどがかかります。さらに斡旋手数料についてはその月ごとに変わってきます。
赤帽の収入
そんな赤帽の収入はどの程度となっているのでしょうか?
ざっくりですが、年収の平均はおよそ350万~600万円ほどとなっています。
これは一般的なドライバー職と比較すると高い額面といえます。
この赤帽より稼げてると言えるドライバー職は、大型トラックドライバーや長距離配送のドライバーです。
ですが赤帽のドライバーの中には、年収で700万円を超える人もいるそうです。
赤帽をやるメリット
ここで赤帽をやるメリットについて紹介していきたいと思います。
組合員同士のつながり
まず一つ目のメリットとして、赤帽の先輩たちとの強い関係性があるということです。
赤帽はあくまで個人事業主の集まりですが、加入すれば赤帽として活躍していくための方法などはきちんと教えてもらうことができます。
初めての挑戦という方にも、とことん指導がなされるので安心して取り組むことができます。
赤帽ブランドが使える
赤帽は、ただひとつ国交省から認められた貨物軽自動車運送事業であり、その赤帽ブランドを身にまとえることもメリットとなっています。
保険が充実している
赤帽には、「赤帽共済会」という仕組みが存在します。
これは月に1,500円で、以下の手当を受けられるというものです。
- 死亡弔慰金
- 結婚祝金
- 傷病・災害見舞金
- 健康診断受診費用補助金
組合から仕事を紹介してもらえる
赤帽を始めてからよく最初のうちは、組合から仕事を斡旋・紹介してもらえることが多いです。
自分で営業に行くのがどうしても苦手だという方にとっては非常にありがたい仕組みとなっています。
自分から仕事を紹介も可能
先ほどは仕事を紹介してもらう側でしたが、今度は逆に仕事を与える側の話です。
仕事や顧客数が多すぎて、自分一人では手に負えないといった場合に、他の赤帽ドライバーに仕事を頼むのです。
そうすると、その仕事の紹介手数料がもらえます。
自分のペースで仕事ができる
雇われ社員の身だと、仕事をおこなう時間はほとんどの場合決められていますが、赤帽は違います。
というのも、赤帽はあくまで個人事業主なので労働の裁量が自身にあるからです。
朝が苦手や夜が苦手などは、人によってさまざまなので、自分に合った働き方を見つけられるのも赤帽のメリットです。
定年がないといった年齢に縛りがない
赤帽には年齢に関する制限の原則ありません。
会社の定年は基本的には60歳ですが、公的年金がもらえるのはそれから5年後の65歳からです。
この5年間は普通だったら仕事がない状態なのです。
ですがそこでお金を稼ぐために、個人事業主という形態で赤帽として、第二のキャリアを歩んでいくという働くという方も決して少なくありません。
赤帽は個人事業主なので定年という年齢の制限がありません。
こういった理由で赤帽は、シニアの皆様におすすめと言えるのです。
赤帽はやめたほうがいいのか?デメリット・注意点
このようなメリットがある一方、デメリットや注意点もあるので、見ていきましょう。
色々なところに費用がかかる
一般的なサラリーマンとは違って、赤帽は個人事業主なので、経費などは自分で払わなければなりません。
さらには初期費用や、毎月決まってかかる組合に対するランニングコストなどもあります。
また、仕事を組合から斡旋してもらうと、それに対しても手数料を支払わなければなりません。
このようにさまざまな場面で赤帽はお金がかかるというデメリットがあります。
営業がきつい
確かに組合からは仕事は紹介してもらえます。
ですがその斡旋された仕事だけだと、赤帽をやっていくことは難しいかもしれません。
そこで自分で仕事を探さなければいけないのですが、そこで直面しなければいけないのが、「営業」の問題です。
営業にはコミュニケーションスキルが求められてきますが、これがきついと仕事をつらく感じてしまうかもしれません。
肉体的につらい
先ほども少し説明しましたが、赤帽は荷積み・荷下ろしを自力でやるので、その分肩や腰が痛くなったりします。
赤帽として成功するには
赤帽として成功するには大きく2つのことが大切とされています。
主体的に営業に行くこと
ひとつめは先ほども少し紹介しましたが、自分から積極的に営業に向かうことです。
やはり組合からの紹介だけでは、顧客数が十分になりにくいことのみならず、紹介手数料がかかってしまうのでその分お金が減ってしまいます。
自分から営業ができてうまくいって顧客の数が十二分に増えた場合には、他の人に仕事を紹介して手数料をもらえるようになるからです。
つながりをつくること
続いて赤帽ドライバー同士でつながりをつくることもとても大切です。
これは、ドライバー同士でつながりがあると、仕事を紹介し合えるからです。
たとえば、片方は仕事があふれかえっているけど、もう片方は仕事が少なく余裕があるときには、仕事を任せてお互いが得をするような形で仕事をしていくといったことによってお互いが得をします。
余裕がない状態で仕事をしてしまうと、注意が散漫になったり、一つ一つの仕事を丁寧にこなすことが難しくなってしまいますので、人に任せるということもやってみましょう。
まとめ
今回は「赤帽」について解説してきました。
仕事内容から始まり、開業方法やメリット・デメリット、成功している人の特徴など一挙に見てきました。
この記事を読んで、赤帽、ひいては軽貨物ドライバーになりたい!と感じた方は、ぜひトラックドライバーのミカタを活用してみて下さい!