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「自動運転」と聞くとなんだか未来の出来事のような気がしますよね。
しかし実は、2022年現在、自動運転実現に向けて世界中が動き出しているのです。
今回は、各国の動きやメーカーの動向に触れつつ、自動運転はいつ実現されるのか、実現にむけてどんな課題があるのかについて解説していきます!
そもそも自動運転とは?
自動運転とは、「操縦を人の手に頼らず、乗り物や機械が自立的に作動するシステム」のことです。最近では自動車業界を中心に自動運転の話題を見かけることが多くなってきました。
自動運転の歴史
まずは、自動運転の歴史から見ていきましょう。
1900年代 自動車の普及が進む
1940年 GMが世界博覧会で自動運転の構想を発表
1977年 機械技術研究所の津川定之教授らによって自動運転の開発が進む
1980年代 メルセデスベンツが自動運転技術の開発に着手
アメリカでAI自動運転車の開発が進展
1996年 上信越高速道路で自動運転デモ
2004年 自動運転車コンテスト『DARPA Grand Challenge』が開催される
2009年 ロボットカー「RoboCar1/10」が販売開始
2010年 Googleが自動運転に関する研究を発表
2018年 自動運転タクシーの商用利用が世界で初めてスタート
2021年 ホンダがレベル3を実装した「レジェンド」を発売
いかがでしょうか?
自動運転は今に始まったことではなく、80年以上も前から構想が進んでいたのですね。
ところで、「レベル3」とは何のことでしょうか?
実は自動運転には段階があり、レベル0~5の6段階に分けられているのです。
以下では、それぞれのレベルでどんなことが可能なのかについて解説していきます。
自動運転のレベル
レベル0
レベル0とは、運転主体が人であり、運転の自動化がなされていない段階を指します。
レベル1
レベル1では、「運転支援」のシステムが搭載されます。例えば自動ブレーキや車線からはみ出さないといったサポートをしてくれます。しかしレベル1の段階ではあくまでも運転主体は人となります。
レベル2
レベル2では、部分的に運転が自動化されます。この段階になると車線を維持しながら前の車について走ることが可能になります。特定の条件下においては自動運転に頼ることも可能です。
レベル2の段階でも、運転主体は人のままです。
レベル3
レベル3になると、運転主体がシステムに変化します。
条件付きではありますが、システムがすべての運転タスクを実施します。しかしこの段階では、システムの要求に対してドライバーが適切に対処する必要があります。
レベル4
レベル4の段階は「高度運転自動化」を指します。
限定領域においてドライバー不在の運転を可能にするシステムであり、ドライバーが運転操作を考える必要がいらないため「ブレインオフ」と呼ばれる段階になります。
レベル5
レベル5は自動運転の最高レベルであり「完全運転自動化」の段階です。この段階になるといかなる場所、いかなる状況においても人が関与することなく、システムによってすべてのタスクが遂行されます。
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自動運転はいつ実用化されるのか?
現在日本で販売されている自動車は自動運転レベル2までのものが大半です。レベル2は、先程も述べた通り運転主体はあくまでも人であり、システムは特定の条件下で部分的に作動するのみです。
そんな中、2017年にドイツのアウディが世界で初めてレベル3のシステムを搭載した車「Audi A8」を発売しました。
国内ではホンダが2020年11月に国土交通省から自動運転レベル3型式指定を取得し、2021年に新型LEGENDを発表しました。
2020年4月の道路交通法改正によって、国内ではレベル3の自動車が公道を走行できるようになりました。
では、レベル4やレベル5の自動運転は、いつ頃実現するのでしょうか?
以下では、国ごとにいつ実用化が実現しそうなのか、見ていきましょう。
日本
日本で、レベル4は2025年以降に実現すると考えられています。
2017年にIT総合戦略本部が発表した「官民ITS 構想・ロードマップ 2017」では2025年前後に高速道路においてのレベル4の実用化を目指すと記載されています。
ヨーロッパ
2018年、EUを中心として完全自動運転実現化のためのロードマップが発表されました。このロードマップでは、2020年年代のうちに都市部において低速という条件で自動走行の実現を達成し、2030年代までに完全な自動化を実現したいという方針が示されています。
中国
中国では、自動運転の開発に力を入れる環境が整っています。なぜなら、国際的な道路交通条約である「ジュネーブ道路交通条約」や欧州が批准している「ウィーン道路交通条約」に批准していないからです。
中国は国策として自動運転の開発に力を入れていて、中国政府が発表した「中国製造2025」では2030年に新車の10%に自動運転レベル4~5のシステムを搭載することが目標にされています。
アメリカ
アメリカでは州によって法整備の状況が異なるので、自動運転レベル5の解禁は未定となっています。
各自動車メーカーの開発状況は?
メルセデスベンツ
メルセデスベンツは2022年、レベル3の自動運転システムを搭載した「Sクラス」「EQS」の受注を開始すると発表しました。さらに、2027年頃までにレベル5を実用化する計画を立てています。
BMW
BMWの開発責任ディレクターは「2022年後半にレベル3機能搭載のシリーズを発売する」と語っています。その後、順次レベル5実現に向けて展開されていくようです。
日産
日産ではレベル2を中心とした自動運転技術搭載の車が展開されています。
2022年4月25日には「グラウンド・トゥルース・パーセプション」という緊急回避性能を向上させる技術を発表しました。
レベル3の実証実験も頻繁に行われています。
自動運転実現によって広がるサービス
自動運転の技術が向上することによって、どのようなサービスの広がりが期待できるのでしょうか?
自動運転タクシー
2018年、米Waymo(ウェイモ)が商用サービス「ウェイモワン」を実施しました。ウェイモワンは世界初の自動運転タクシーです。2020年には無人運行を実施し、自動運転タクシーの先駆けとなりました。
Waymoに続き、米Aptiv(アプティブ)やイスラエルMobileye(モービルアイ)などが自動運転タクシーを展開しています。
自動運転トラック
国内では2021年に有人の隊列走行を商業化するという目標が立てられていました。現時点ではこれは達成されていませんが、2025年を目処に無人トラックを含めた運用を視野に入れて開発が進められています。
スウェーデンでは各地でレベル4技術を搭載したトラックの検証走行が行われ、完全自動運転実現に向けて動き出しています。
自動運転のトラックが実現したら、ドライバーの負担が減るかもしれませんね。
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レベル4以上の自動運転は実現は本当に実現可能?課題は?
レベル4以上の自動運転を実現するには、様々な問題が山積みです。将来、完全自動運転は達成されるのでしょうか?
以下では、技術面、法整備、インフラ整備の観点から実現に向けた課題について解説していきます。
技術面
自動運転のために必要となる技術は「位置特定技術」「AI技術」「プランニング技術」「予測技術」「認識技術」「通信技術」「ドライバーモニタリング技術」の7つです。実は、技術的な開発はすでに達成されつつあるのです。しかし、実用化となると技術面以外の課題が残ることが事実です。
法整備
いくら技術が追いついていても、実際に車が道路を走るとなると、それに関連する道路交通法が整備されている必要があります。国内では2020年4月に改正道路交通法が施行されましたが、これは運転レベル3に限った話です。レベル4~5の実現に向けて、日本だけでなく、世界中で法を整備することが求められています。
インフラ整備
自動運転を実際に導入するには、インフラ整備は欠かせません。
国内では国土交通省によって「自動運転に対応した道路空間に関する検討会」が立ち上げられ、自動運転に対応したインフラ整備に向けて政策が進められています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
自動運転は徐々に実用化が進んでいます。
完全な自動運転実用化には課題もありますが、近い将来、人の手に頼らない運転が可能になるかもしれません。