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トラックの配送は運転がすべてではなく、その前段階の荷役作業も重要です。
下手な荷積みをしてしまうと、配送中に荷物が破損してしまう可能性が高まります。
そこで今回は、荷積み・荷下ろしのコツやその時に使うフォークリフトなどの使い方を解説していきます!
荷積みの大前提
トラックの荷積み・荷下ろしは、配送の安全性や事故などに与える影響が決して小さくないです。
そこでまずは、荷積みの大前提を紹介していきます。
自身の身の安全を確保する
荷役作業中のみならず、運転中などあらゆる面でもそうですが、自分の安全を確保することが第一です。
過去を振り返ってみても、よく使われるフォークリフトやカゴ車での事故があります。
荷物ももちろん大切で扱いには十分に注意をしなければなりませんが、それよりも大切なのはご自身の命です。命あってのトラック配送なので、自分を大切にしましょう。
同時に荷物も壊さない
配送では、一度にできる限り多くの荷物を運ぶことが理想とされますが、それはあくまでも荷物が壊れない・傷つかない限りの話です。
つまり、万一荷物を多く積み過ぎたりして壊してしまったら本末転倒となってしまうのです。
このように荷物が破損しないようにするためには、荷積みをうまくやっていく必要があります。
荷物が損傷してしまう主な原因として挙げられることとして、荷役作業をしているときの荷物の落下や走行中の荷台の揺れなどがあります。
これらを防ぐためには、その場その場に応じて荷積みの方法を変えていかなければなりません。
言われたことから逸脱しない
トラックの荷物の配送先は、必ずしも毎回一つの同じ場所というわけではありません。むしろ数か所の配送先があることの方が多いです。
複数の配送先がある場合には、どの順番で回るのかなどが重要になります。その指示は荷主や上司から言われることがほとんどなので、その指示をよく理解し、順守することを心がけましょう。
さらには、荷物を降ろす順番を考えたり、仕切り版を挟んだり、配送先によってパレットを変えたりすることなども指示されます。
そうすることで、指定場所をスムーズに回ることができて余裕をもって時間内に配送ができるようになります。
積むとき荷物と荷物の間をあけない
荷積みのときには、荷物と荷物の間隔をあけないことが大切です。
理由は2つあり、まず荷物を隙間なく詰め込むことで、その分の空いたスペースにより多くの荷物を積み込めることが挙げられます。
さらには隙間があると、走行中の揺れにより荷物がそこで動けてしまうので、その時に傷ついたりしてしまうことがあるのです。
この2つの理由から、荷積みは間隔をあけずにおこなうことが重要なのです。
荷物の高さは積むときそろえる
荷積みの際に積み上げる荷物の高さですが、できる限りそろえましょう。
というのも、トラックが停車・発信をするときに、荷物の高さが同じでないと荷物がバランスを崩すことがあるからです。
パレット積みでまとまっていたとしても、近くの荷物と高さの差が大きすぎると、荷物が崩れる可能性があります。
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積み下ろしの専門用語
わからないときに困る荷役の専門用語を紹介していきます。
荷姿
荷姿とは、運搬時の荷物の外観を表す用語です。実際には、運搬時荷物は梱包されていることがほとんどなので、梱包の外観を表すと言っても差し支えありません。
たとえばで言うと、段ボール・コンテナなどがあります。
ゲテ
ゲテモノと呼ばれることもあり物流業界以外でも使われますが、物流での「ゲテ」とは規格外で取り扱いが難しいものを表します。
重すぎたり、大きすぎたり、形状が悪かったりする荷物のことです。
てんぷら
一見するとしっかり荷物が積み込まれているように見えるが、実際には荷台はスカスカの状態のことを表します。
荷主は詰め込めるだけ荷物を詰めさせたく、もしばれるとモメたりするので、確かに配送が楽にはなりますが、てんぷらは行わないのが賢明でしょう。
パンク
これは、先ほどの天ぷらとは対照的で、荷積みがしっかりされていて、荷台がパンパンの状態のことを指します。
トラックの役割としては理想で、基本的にこの状態からトラックは配送を始めます。
バラ積みとパレット積みとの違い
バラ積みとは、荷物を一個一個ヒトのちからで荷積みしていく方法です。
メリットとしては、荷台のスペースを無駄なく使えるため、一度に多くの荷物を運べることです。
デメリットは、荷積みなど荷役作業で時間や手間がかかることです。
一方でパレット積みとは、荷積みされたパレット(荷物を載せる台)を、フォークリフトを使ってトラックに荷積みする方法です。
手積みと違って機械を用いて作業をおこなうので、効率よく短時間で作業を済ませることができます。
一方でパレット積みでは、トラックの荷台やパレットなどの大きさの関係で隙間が生まれやすいので、荷積みできる量がやや少なくなってしまいます。
それでも、手積みによる肉体労働を改善するためや、作業の効率化のために、パレット積みを採用するところもあります。
手積み・バラ積のコツ
重い荷物は軽い荷物より下に積む
当たり前かもしれませんが、重い荷物は軽い荷物よりも下に配置します。
逆に、軽い荷物を下に重い荷物を上に配置してしまうと、重さの関係で下にある軽い荷物が押しつぶされてしまいます。
これにより積荷の高さに差が出て、さらに荷物が損傷することに繋がりかねません。
重量に大きく差がある荷物を荷積みする際には、全体の配置を考える必要があります。
間隔をあけない・倒れて困るものは倒して固定しておく
先ほども解説しましたが、荷台の中で間隔があいてしまっていると、停発車・走行中の揺れにより荷物が動いてしまうことで、傷ついてしまう恐れがあります。
これは手積みに限ったことではなく、パレット積みでも気を付けるべきポイントです。
さらには無駄なスペースを埋めることで、多くの荷物を運べます。
どのようにしてもスペースが生じてしまう場合には、クッションなどの緩衝材を利用して間を埋めましょう。
また倒れる可能性のある荷物は、先に倒しておくか、ベルトなどで固定するのがおすすめです。
ガラス製品などわれものは、荷台のバランスが崩れるなどして落下してしまうと危ないので下に積んでおきましょう。
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あてものを活用して荷物の傷付きを防ぐ
ステンレスやガラス製品などは壊れやすかったり傷が付きやすいので、それを防ぐために紙材などを使用しましょう。
荷物のサイズが小さいものほど奥に配置する
引っ越しのとき、トラックから降ろす荷物の順番は、冷蔵庫などの大きいものが先で小さいものが後となっています。
なぜこのような順番になっているのかというと、小さい荷物を先に降ろして家に運んでしまうと、後から来る大きい荷物を配置するのに邪魔となってしまうからです。
なので荷積みをする順としては、小さい荷物を先にして奥に、大きい荷物は後にして手前に配置します。
引越し屋についての記事はこちらで詳しく解説しているので是非ご覧ください!
パレット積み・フレコン積みのコツ
パレットは間隔を埋める
パレットは、同じような形・大きさの荷物を効率よく配送するのに最適です。
注意点としては、パレットとパレットの間が空いてしまうと危険です。対策としては、緩衝材を用いて隙間を埋めることやパレットをラップで包むことが挙げられます。
フレコンは基本的に2段積み
そもそもフレコンとは、フレキシブルコンテナバッグ(大型土のう袋)のことで、穀物や飼料といった粉末や粒状物用の袋状の包材のことです。
フレコンは3段4段と積み重ねる場合もありますが、荷崩れの可能性を考慮するならば2段が原則となっています。
フレコンはかなりの重量なので、荷崩れによる事故が毎年後を絶ちません。
しっかり積み付けて隙間を埋める
フレコンには2種類あり、それは丸型と角型です。
フレコンとフレコンの間に関しては、角型の場合には隙間は生まれにくいですが、丸型の場合にはそうはいきません。
丸型でも隙間が生じないように、荷積みをしっかりおこなっていきましょう。
積み下ろしのコツ
これまでは荷積みに関して解説してきましたが、荷下ろしについても解説していきます。
荷物の高さを統一させる
繰り返しの説明となりますが、荷物の高さはできる限り統一させましょう。
荷物の高さがバラバラだと、停発車の際に荷物がズレやすくなり、結果として損傷に繋がってしまいます。
前後左右のバランスを見ながら積む
荷物の前後左右のバランスが保てていると、カーブの際に助かります。カーブをするときは、遠心力がかかるので、全体のバランスが崩れていると荷物が崩れて傷がついてしまうかもしれません。
パレット積みの方法あれこれ
ひとくちにパレット積みと言っても、その方法はさまざまです。ここでは5種類紹介していきます。
ブロック積み
ブロック積みは平積みとも呼ばれ、同じ大きさの荷物をブロックのように積んでいく方法です。
ダンボールの形が同一であれば、強度の強い角の部分に負荷がかかることで、重みに強いというメリットがあります。
さらに、積み方が単純なので、積み下ろしも容易におこなうことができて効率が良いです。
一方で、棒積みという横からの力(走行中の揺れなど)に弱い積み方であるので、停発車のとき・カーブのときなど大きくトラックが揺れてしまうと荷崩れしてしまう可能性があります。
交互列積み
交互列積みは、先ほどのブロック積みを少し応用したものです。
それぞれの段自体は変わらないのですが、一段づつの向きが違い、それぞれ90°回転させたものになります。つまり、1,3,5,7…といった奇数段目の向きと2,4,6,8…といった偶数段目の向きが90°ずれているということです。
先ほどのブロック積みの弱点である横からの力に強くなっており、荷崩れしにくくなっています。
ですが、回転させたときに縦横の長さが一致していないとおこなえないため、積んだ時に正方形になるような荷物でしかおこなえません。
レンガ積み
レンガ積みとは、1段ごとに180°回転させる積み方です。
ブロック・交互列積みでの荷物の向きは同じでしたが、レンガ積みでは縦向きと横向きと両方あります。
棒積みになることを避けた形なので荷崩れしにくいのと、ブロック・交互列積みとは違い荷物が外側からすべて見ることができるのがメリットです。
スプリット積み
スプリット積みとはレンガ積みを応用したもので、レンガ積みの横向き部分に間を空ける積み方です。
なぜ隙間を空けているかというと、はみ出すことであるオーバーハング部分を補い、全体としてキレイな形をつくるためです。
間を空けずにくっつけてしまうと、その上に乗せる段ではオーバーハング部分が生まれてしまい、日崩れが起きてしまうからです。これにより、荷崩れがしにくくなっています。
ピンホイール積み
ピンホールとは風車のことを指します。なのでピンホール積みは、風車型積み付けとも呼ばれ、荷物を風車のように積む方法です。
段ごとに反転させているので、横向きの力に強く荷崩れしにくいです。
形状的に真ん中が空くことで空気が出入りしやすく通気性が良くなっている一方で、重みへの耐久性があまり強くはありません。
まとめ
今回は、荷積み・荷下ろしといった荷役のコツについて紹介してきました。パレット積みや手積みなどがあり、そのなかでもパレット積みにはさまざまありました。
どの方法にも一長一短があるので、どのような荷物を運ぶのかによって荷積みの方法を変えてみて下さい。