【ミキサー車】必要な免許は?車両の仕組み・構造や給料・年収、メリットデメリットなど徹底解説!

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大通りなどで見かけることのあるミキサー車。

あの車両はいったい何を運んでいるのでしょうか?またどのような免許が必要なのでしょうか?

今回は、そんなミキサー車に必要な免許やその仕組みや構造から、ミキサー車の運転手の年収、メリットデメリットについて一挙にご紹介していきます!

そもそもミキサー車とは?

そもそもミキサー車とは、どのような車両のことを指すのでしょうか?

ざっくり言ってしまうと、ドラムを使ってコンクリートを運ぶ車両のことで、「生コン車」や「アジエータートラック」などとも呼ばれます。

ミキサー車はコンクリートを工場から現場まで運びますが、このコンクリートはいわゆる「生コンクリート」と言われます。

生コンクリートは、セメントや砂、水を混ぜ合わせたもので、まだ固まっていないものです。

この生コンを固まらないように運ぶためには、構成素材が分離しないようにするには、ドラムをゆっくり回転させながら運ばなければなりません。

生コンクリートを運ぶときには、固まってしまわないようにタイムスケジュールが細かく設定されています。

ミキサー車の構造・仕組み

ではそんなミキサー車の構造を見ていきましょう!

ドラム

生コンクリートを入れるためのものです。

ミキサー車を正面から見たときに右回りに回転していています。この回転や「ミキシングプレート」により、セメントや水などが分離を防いでいます。

ミキシングプレートとは、ドラムの内側に存在するらせん状の板のことです。

ホッパ

ホッパとはコンクリートの投入口のことです。ミキサー車が走行しているときなどに、コンクリートに異物が入るのを防ぎます。

シュート

シュートとは現場でコンクリートを排出するための通り道で、上下左右に稼働します。

水タンク

生コンクリートで汚れた部分を洗い流すための水を溜めるものです。

ミキサー車の仕事内容

ミキサー車を運転するドライバーの仕事内容ですが、その運転がメインの仕事内容となっております。

生コンクリートを工場から生コンを必要としている現場まで運搬して、その現場で生コンを排出します。

この生コンクリートですが、運搬には長い時間をかけてはいられないので、長距離配送にはなりません。

ミキサー車の運転に必要な免許は?

ミキサー車と言っても、いくつか種類があります。ひとつずつ見ていきましょう。

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小型ミキサー車

小型ミキサー車の規格は以下のようになっています。

最大積載量全長×全幅×全高(mm)
3t5,200×1,800×2,800

この小型ミキサー車を扱うために求められる運転免許としては、以前の普通免許または現行の準中型免許以上の免許です。

「以前」の普通免許とは、平成19年の道路交通法改正以前の免許のことを指します。

中型ミキサー車

小型ミキサー車の規格は以下のようになっています。

最大積載量全長×全幅×全高(mm)
5~7t6,400×2,200×3,100

この中型ミキサー車を扱うために求められる運転免許としては、以前の中型免許または現行の大型免許です。

この「以前」とは、先ほどと同じように道交法の改正以前の中型免許のことを指します。

大型ミキサー車

小型ミキサー車の規格は以下のようになっています。

最大積載量全長×全幅×全高(mm)
11t~7,900×2,500×3,800

この大型ミキサー車を扱うために求められる運転免許としては、大型免許があります。

ミキサーは普通の車両ではないので、運転免許以外にも免許が必要なのでは?と思うかもしれませんが、実は車両に応じた運転免許さえあればミキサー車の扱いは十分となっています。

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ミキサー車の注意点

続いてミキサー車の注意点を見ていきましょう。大きく2つあります。

注意点|表記

まず、重さの表記について注意しなければなりません。

生コンクリートドラムは積載容量で表記されますが、一方で道交法では積載「重量」で表記されています。

さらに生コンクリートは、現場に応じて構成要素の配分が変わってきます。

これらを考慮したときに「容量」だけを見てしまうと、肝心な「重量」を見落としてしまい、法律に触れてしまうことがあるので十分に注意しなければなりません。

注意点|ドラムの回転方向

また、ドラムの回転方向にも注意を払わなければなりません。

先ほど紹介したように走行中のドラムの回転方向は、正面から見て右回りですが、排出するときは逆方向に回転させます。

なので、間違って逆方向にドラムを回転させてしまうと大変なことになってしまうので、気を付けましょう。

ミキサー車のメリット

ミキサー車のドライバーにはいくつかメリットがあるので、見ていきましょう!

肉体的にきつい仕事が少ない

ミキサー車の仕事は、先ほど紹介したように運転と生コンクリートの排出です。

一般的なトラックドライバーの仕事は荷積み・荷下ろしがメインなのを考えると、ミキサー車の仕事内容は肉体的にきつい仕事が少ないと言えるでしょう。

給料が高い傾向がある

さらには、給料の面でもメリットがあります。

ミキサー車のドライバーは勤務時間が決して長くないにもかかわらず、給料が高くなっていることが多いです。

勤務時間があまり長くない理由は、生コンクリートの運搬にはあまり時間をかけていられないので、スケジュール管理が細かくされているからです。

ミキサー車のデメリット

一方のデメリットを確認していきましょう。

車体を洗うのが困難

ミキサー車は生コンクリートを運んでいます。生コンクリートは、ドラムで回転させているときは固まりにくいですが、放置しておくと固まってしまいます。

それゆえ、仕事が終わってからミキサー車を洗うことを忘れてしまうと、コンクリートをはがすのが困難になってしまうデメリットがあります。

始業が比較的早い

さらに、朝が早いというデメリットもあります。

これは、生コンを工場で積んで、生コンを使う現場の始業時間に合わせなければならないからです。

ミキサー車の金銭事情

最後にミキサー車の金銭事情について見ていきましょう!

ミキサー車の平均年収

ミキサー車のドライバーの平均年収は、およそ300万円ほどとなっています。

ミキサー車の仕事は少し特殊であるので、仕事が年単位ではないこともあります。その場合は、1日での仕事となることが多く、平均日給はおよそ12,000円ほどとなっています。

種類別の給料

ミキサー運転手の給料は、扱うミキサー車の大きさによって異なってきます。

傾向として車両のサイズが大きければ大きいほど、収入も比例して増加していきます。

小型ミキサー

小型ミキサー車の場合には、平均収入はおよそ390万円ほどです。

小型で自由に動き回れるので、運搬の回数をこなすことが多いです。

中型ミキサー

中型ミキサー車の場合には、平均収入はおよそ400万円ほどです。

中型ミキサー車は、用途が多いので需要も高く使用している人が多いです。

大型ミキサー

大型ミキサー車の場合には、平均収入はおよそ440万円ほどです。

3種類の中で一番高収入ですが、これは大型免許は取得のハードルが高いことがまず挙げられます。

まとめ

今回は、そもそもミキサー車とは?から始まりその構造や仕事内容、必要な免許、メリット・デメリットについて紹介していきました。

ミキサー車は、その仕事量・仕事時間に対しての収入が他のトラックドライバーより高くなっているメリットがあります。

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