【バキュームカー(汲み取り屋)は臭いのできつい?】内部の仕組みや年収、免許など解説!

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町で目にするバキュームカー。排泄物など産業廃棄物の収集が主で、においなどがつらいと感じる方は多いかもしれませんが、日常生活から出る汚水を処理する仕事は、陰で我々の生活を支えてくれてます。

今回は、汲み取り屋の給料、仕事、必要な資格などを解説していきます!

バキュームカーの仕事内容を紹介

続いて汲み取り屋はどのような仕事をしているのか見ていきましょう。

バキュームカーの運転

まず、浄化槽のある汚水回収現場まで汲み取り屋がバキュームカーを運転します。

バキュームカーの作業現場は一般住宅やビル、工事現場などであり、場所次第では道幅が狭い所や駐車が難しい現場もあるので気を付けましょう。

車両のサイズはさまざまで、主に中型免許が必須の2t・3tサイズが使われますが、中には大型免許が必要な車両もあります。大は小を兼ねます。全てのバキュームカーを運転できるようにするには、大型免許が必要となります。

産業廃棄物の処理

汲み取り屋は工場や建設現場、家庭などから排出される汚泥や廃油、時には畜産業での動物の糞尿などの産業廃棄物を回収・処理をします。

産業廃棄物は、その中身によって処理をする施設・方法が変わってくるので、種類によって臨機応変に応じることが求められます。

浄化水槽の清掃・保守点検

汲み取り屋は浄化槽のある企業や家庭に訪問し、保守点検・清掃を行います。

保守点検の作業内容は、浄化水槽の状態や異臭、異音、害虫などのチェック、水の浄化が正常に行われているかの確認が主です。

浄化槽はバクテリアなどの微生物の効果で汚物の分解をするため、浄化槽内の微生物が正しく動いているかの点検を定期的にします。また、保守点検と合わせて配管やブロアー、マンホールなどの掃除を行います。

ただ、浄化槽の保守点検には、国家資格の浄化槽管理士が必要です。また、浄化槽は年に少なくとも1回以上、浄化槽内の吸い出し、装置の洗浄が行われなければならないので、浄化槽内部で清掃を行う場合もあります。

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汲み取り式トイレの糞尿回収

車両のホースで、汲み取り式トイレの浄化槽内の糞尿を吸引し回収します。

下水道が整備されていない地域の汲み取り式トイレ、イベント会場や工事現場にある仮設トイレなどが該当します。

浄化槽にはトイレの排水などが流れてきます。汚水は微生物などで浄化されますが、水と一緒に流れてくる固形のものは浄化槽内に溜まるので定期的な除去をしなければなりません。

放置してしまうと、異臭の発生・浄化機能の低下などの問題の一因となってしまいます。

ただ、汲み取り式トイレは年々減ってきているので、それに伴って作業をすることも少なくなっています。

バキュームカーの年収

早速ですが、バキュームカー運転手の年収の相場はおよそ400万円ほどとなっています。あくまで大体の相場ですが、これは年代や持っている免許などによって変化していきます。

ちなみに、アルバイトとして汲み取り屋をやろうとすると時給は1,300~1,800円ほどとなっています。

年代別の給料

基本的には歳を取るに従って給料は増えていきますが、正確には仕事をどれだけ経験したかの年数によって給料が増えていきます。

さらに、中型以上の免許や浄化槽管理士などの免許の有無や職歴によっても給料は変わってきます。それでは年代別の給料を見ていきましょう!

20代の給料と年収
月収・・・・・・20〜25万円
ボーナス込み年収・・380〜430万円

30代の給料と年収
月収・・・・・・23〜30万円
ボーナス込み年収・・400〜500万円

40代の給料と年収
月収・・・・・・25〜45万円
ボーナス込み年収・・400〜500万円

バキュームカーの内部の仕組み

バルブが閉じているときは、タンクは空気が出入りせず密閉されています。

ポンプが、タンク内の空気を吸いだし気圧を下げることで、タンクを真空に近づけます。

こうして、外とタンク内の気圧に差を生じさせることで、吸引力を作り出します。

そこで、バルブを開くと、気圧の高い外から吸引ホース圧力を通じて、気圧が低いタンク内に吸引されていくのです。

バキュームカーのメリット

次に、バキュームカー運転手として働く上でのメリットを紹介していきます。

収入が安定している

汲み取り屋は、自治体からの業務委託受けている会社で勤務するケースが大半です。

それゆえ、今後も仕事がなくなってしまうことはほぼないと考えてよく、将来を見据えても安定的な収入が期待できます。リストラなどの心配がなく、収入の安定が見込まれているのは魅力的ですね。
  
確かに汲み取り式トイレは年々減少していますが、浄化槽は多くあり、工場排水や汚泥回収といったバキュームカーが求められている場所はまだまだ数多く存在しています。

さらに、バキュームカーの仕事は、きつい・汚いという考えを持たれがちですが、その分一層給料が比較的高くなっています。

重い荷物はほとんど運ばない

バキュームカー運転手が、重い荷物を運ぶ機会はそう多くありません。唯一と言っていいほど体力が求められるのはバキュームカーのホースとマンホールの蓋を動かすときだけでしょう。

運送業のトラックドライバーなどは、毎日重い荷物をトラックに積んだり、トラックから降ろしたりして腰を痛めることも決して少なくないです。

一方の汲み取り屋は、身体を酷使することは決して多くないでしょう。ドライバー業の中で、比較的身体的に優しい仕事でしょう。


勤務時間が短い

ほとんどが日中勤務であるため、実際の労働時間はおよそ6~8時間ほどとなっています。早朝からの勤務や、残業はほぼないと言っても過言ではないでしょう。

バキュームカーが回収した糞尿や汚泥は処理施設に運ばれます。処理施設は常に営業しているわけではなく時間が決まっています。それゆえ、汲み取り屋は時間を守れるようにタイムマネジメントをしなくてはなりません。

営業時間が決まっているため、汲み取り屋が施設の営業時間を超過して作業することはめったにないです。夜は自分の時間の確保が可能で、プライベートとも両立しやすくなっています。

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学歴・職歴は関係ない

汲み取り屋は、大きく2種類あります。公務員が携わる自治体と一般企業です。

自治体では公務員となれば高卒以上の学歴が考慮されますが、一般企業では学歴は特に関係ないです。

むしろ仕事の多くは運転となるので、学歴よりも経験や中型以上の免許が重要となることが多いです。学歴と関係なく努力が報われるでしょう。

ライバルが少ないので就職しやすい

バキュームカーの仕事は、実際にはクリーンな仕事が可能なのですが、きつい・汚いという考えを持たれがちで、主体的に転職しようとする人は決して多くはありません。

それゆえ、志願する人が少ないので内定しやすく入社が難しくないことが汲み取り屋の長所です。

50代での転職も場合によっては可能なので、少しでも気になったら一度汲み取り屋への転職を考えてみてください!

人間関係で困ることは少ない

汲み取り屋は基本作業は1人で行います。上司や同僚など同じ会社のメンバーと顔を合わせるのは朝と夕方、作業前後などほんの少しです。

人間関係のトラブルに発展する可能性はほとんどないと言って良いでしょう。嫌な人間関係で困ることなく仕事だけに集中できます。

バキュームカーの臭いなどのデメリット・きついところ

一方のデメリットにはどのようなことがあるのでしょうか?

作業中だけは臭いがきつい

バキュームカーは改善され消臭装置が備わったので、車両自体が臭うことはありません。また、作業で汚れることもなくなりました。

ですが、浄化槽の糞尿などを汲み取る作業中だけは臭いに耐えなければなりません。

特に夏場などはむしむしとした暑さの中で臭いが漂うため、それに耐えられないという人もいます。

ただ、近年は汲み取り式トイレは減っており、浄化槽はそれほど臭う訳ではないので、耐え着れない臭いがする現場は減少傾向にあります。

肉体労働もある

バキュームカーの吸引器のホースを引っ張ったり、また下水道が詰まった際にマンホールを動かしたりするので、身体を使わなければならないでしょう。

汲み取り屋なるために必要な免許・資格は?

これまで汲み取り屋について解説してきましたが、そんな汲み取り屋の仕事をするにはどのような資格が必要なのでしょうか?

中型・大型の運転免許

バキュームカーを運転するためには、車両の大きさに合わせた運転免許を取得しなければなりません。大半が中型免許で運転可能ですが、ときどき大型免許でなければ運転できない車両もあります。

それゆえ、汲み取り屋は応募条件に中型以上の免許が求められます。中型免許大型免許については別で詳しく解説しているので、少しでも気になった人はぜひ見てみて下さい!

浄化槽管理士の資格

浄化槽管理士という国家資格を求める会社も決して少なくありません。汲み取り屋は、汲み取りのみならず浄化槽の清掃、管理も基本的におこないます。浄化槽の管理には浄化槽管理士の資格が必要です。

浄化槽管理士は、学歴や勤務歴関係なく誰でも受験できる資格試験です。

浄化槽管理士の資格の取得には、年1の試験に合格するか、13日間の講習最終日の考査に合格するかの2種類あります。合格率は、試験で約20%、一方講習で約80%となっており、大半は講習で取得します。

中型・大型運転免許の取得には、通常費用が掛かりますが、ドライバーダイレクトなら・・・

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